所属 西暦 日付 事項 区間 距離 備考
市電 1923 大12. 9. 1 － ＜ 関東大震災 ＞
⇒ 市電全区間運休 （9月6日から一部復旧　大正13年4月までに ほぼ全線復旧）
市電 1924 大13. 2.28 改 ［陸軍大学校前］ (-0.0)
クランク状の道路を直線状に改修（権田原・青山一丁目 間） ＜信濃町線＞
市電 〃 大13. 2.29 　 吾妻橋西詰 吾妻橋東詰 0.3 専用橋
吾妻橋の上流側に隣接した専用橋 ＜吾妻橋線＞ ※ 『…成績調書』では新規開業扱 　『わが街…』では大正12年9月1日開業
市電 〃 大13. 2.29 　 業平橋 浅草駅前 0.2
浅草駅前は後の業平橋駅前 ※ 『…成績調書』では新規開業扱 　　『わが街…』では3月2日
市電 〃 大13. 3.15 改 ［宇田川町］ 0.1
分岐線を複線化　　宇田川町は後の浜松町一丁目 ＜六本木線＞
市電 〃 〃 改 ［林病院前］ △0.0
約13m短縮　　停留場名（終点）は本願寺前か（築地も混用） ＜勝鬨橋線＞
市電 〃 大13. 3.29 　 品川 （品川） 0.2
品川〔2〕から〔3〕（後の北品川）へ延伸　　京浜電気鉄道の品川〔新〕駅構内へ乗入 ＜（品川線）＞
市電 〃 大13. 3.31 廃 ［松住町付近］ △0.1
本郷線の付替による旧経路のうち 旅籠町への新路線として使用されなかった区間 ＜（本郷線）＞
市電 〃 大13.--.-- 　 国技館前 （両国橋駅前） --
大正12～14年頃に敷設か　　非営業線か ※ 詳細不明 （公式記録に開業の記載なし）　大正14年修正の1万図には記載あり
市電 〃 大13. 5.13 　 ［千住大橋付近］ 0.0
千住大橋終点を約10m移動（延伸） ＜三ノ輪線＞
玉川 〃 大13. 5.21 　 恵比寿駅前 天現寺橋 1.1
＜玉電 広尾線＞　恵比寿駅前〔1〕は後の渋谷橋 　天現寺橋にて市電との線路接続なし（⇒昭和12年に接続） ＜天現寺線＞
市電 〃 大13. 6.21 　 三原橋 （蓬莱橋） 0.6
三十間堀沿いの路線　　旧街鉄の廃止区間を復活 　　蓬莱橋〔2〕は延伸時に廃止か ＜蓬莱橋線＞
市電 〃 〃 廃 ［三原橋待避線］ △0.1
芝口側からの新線開通に伴い 銀座側からの待避線を廃止
城東 〃 大13. 7.13 　 小名木川 仙気稲荷 1.5
＜城東 洲崎線＞ 専用軌道（進開橋・弾正橋も専用橋⇒後に併用化） 　仙気稲荷は後の稲荷前⇒南砂町三丁目 ＜砂町線＞
市電 〃 大13. 7.16 　 大塚仲町 護国寺前 0.5
線路の終点は護国寺前の少し先（西） ＜護国寺線＞
市電 〃 大13.11.20 移 下車坂町 坂本町二丁目 (-0.0)
東北本線の敷地拡張に伴い クランク状の道路を直線状に改修 ＜三ノ輪線＞
市電 〃 大13.12. 1 　 ［青山一丁目付近］ 0.2
青山一丁目〔b〕終点を 青山一丁目分岐にて広尾線と合流する形に付替 ＜六本木線＞
王子 1925 大14. 2. 7 　 （飛鳥山下） 王子 0.3
＜王電 三輪線＞ 　飛鳥山下は延伸時に〔2〕から〔3〕（〔1〕と同位置か）へ位置変更 ＜荒川線＞
市電 〃 大14. 5. 1 廃 ［青山一丁目付近］ △0.2
前年の新線開通（付替）によって使用されなくなった区間 ＜（六本木線）＞
市電 〃 大14. 6. 6 　 溜池 六本木 1.3
開業に伴い 溜池線（外濠線）側の溜池も〔1〕から〔2〕へ移動 ＜霞町線＞
市電 〃 大14. 6. 8 　 ［札ノ辻付近］ 0.0
線路接続のため 複線31m減・単線51m増（計21m増） ＜札の辻線＞
王子 〃 大14.10.19 廃 ［三ノ輪付近］ △0.1
＜王電 三輪線＞　　三ノ輪終点を60m短縮 ＜三河島線＞ ※ 『…二十五年史』に 11月19日の記載もあり
王子 〃 大14.11.12 　 大塚 鬼子母神前 1.9
＜王電 早稲田線＞　　専用軌道 　　大塚〔b〕は駅の南側　　既設の大塚線とは未接続（ ⇒ 昭和2年に接続） ＜早稲田線＞
城東 〃 大14.12.31 　 東荒川 今井 3.2 大部分単線
＜城東 江戸川線＞　　荒川放水路を挟んだ対岸の路線（線路接続なし） 　　専用軌道 ＜一の江線＞
城東 1926 大15. 3. 1 　 小松川 西荒川 0.2
＜城東 小松川線＞　　専用軌道 ＜小松川線＞
王子 〃 大15. 3.28 　 王子駅前 神谷橋 1.4 一部単線
＜王電 赤羽線＞　　王子駅前・王子柳田間（0.1km）は単線（非営業か） ＜赤羽線＞
市電 〃 大15. 4. 1 　 南浜町 芝浦町二丁目 0.9
非営業線（芝浦工場出入線）を営業線化 　　南浜町は後の芝浦一丁目 　　芝浦町二丁目は船路橋手前（北詰） ＜芝浦線＞
市電 〃 大15. 5.18 　 ［東京駅南ループ］ 0.4 単線ループ
東京駅乗車口 → 馬場先門（三菱銀行角） 　　折返用単線ループ（目黒からの系統が使用） ＜（丸の内線）＞
市電 〃 大15. 6.14 移 信濃町 権田原 (-0.1)
神宮外苑の整備に伴う移設か　　中央本線跨線橋は直交から斜交（専用橋）に ＜信濃町線＞
市電 〃 大15. 7.29 　 ［若松町待避線］ 0.1 営業線化
待避線上に停留場を設置（開業時の終点）　　翌年以降 土橋からの系統が使用
西武 〃 大15. 9.15 　 新宿駅前 ガード下 0.2 単線
専用軌道　　新宿駅前〔西武〕は駅東口 　　ガード下は後の角筈一丁目⇒新宿駅前〔b〕 ＜高円寺線＞ ☆軌間：1067mm
市電 〃 大15.10.13 　 ［日比谷待避線］ 0.1 営業線化
待避線上に停留場を設置　　浅草駅前および錦糸堀からの系統が使用
市電 〃 大15.11. 1 休 厩橋 外手町 △0.4
厩橋改修工事に伴う運転休止（昭和2年3月24日まで） ＜厩橋線＞
市電 1927 昭 2. 1.10 　 ［御蔵前片町付近］ 0.0
蔵前線と線路接続　直通運転可能に ＜千束線＞
城東 〃 昭 2. 3. 8 　 稲荷前 東陽公園前 1.4
＜城東 洲崎線＞ 　　専用軌道　　稲荷前は仙気稲荷を改称 ＜砂町線＞
市電 〃 昭 2. 3.25 再 厩橋 外手町 0.4
厩橋改築工事完了 橋上の運転再開 ＜厩橋線＞
玉川 〃 昭 2. 3.29 　 渋谷橋 中目黒 1.4
＜玉電 中目黒線＞ 　　渋谷橋は恵比寿駅前〔1〕を改称 ＜中目黒線＞
市電 〃 昭 2. 4. 1 改 ［永代橋］ 0.2 改築・複線化
本橋上の路線開業（専用仮橋より移転） ＜洲崎線＞ ※ 前日までの仮橋も複線だった模様
市電 〃 昭 2. 8.16 　 清正公前 白金猿町 1.1
＜五反田線＞
市電 〃 昭 2.10.18 改 ［南千住終点］ 0.0
終点を単線化　　【推定】 南千住車庫開設に伴う改修か （線路のループ化か否かは未検証） ＜千住線＞
王子 〃 昭 2.12.15 　 神谷橋 赤羽 2.7
＜王電 赤羽線＞ ＜赤羽線＞

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※ 所属欄の「市電」は「東京市電気局」　「王子」は「王子電気軌道」　「城東」は「城東電気軌道」
　　「西武」は「西武軌道」⇒「武蔵水電」⇒「西武鉄道」　　「玉川」は「玉川電気鉄道」
※ 括弧付きの日付は推定 または異説があって決め兼ねるもの
※ 事項欄の空白は「開業」を示す　（「廃」は廃止　「休」は休止　「移」は移設　「改」は改修　「再」は再開）
※ 区間の地名には当時の停留場名と思われる名称を採用
※ 区間距離は『電気事業成績調書』や『王子電気軌道株式会社二十五年史』による
※ 解説文中の停留場名の〔1〕〔2〕…は時代による位置の変化を　〔a〕〔b〕…は同時代に別位置に存在したものを示す
※ 線路名称は後代のものを便宜上記載　名称の使用開始時期は不詳（昭和10年代か）

※ 非営業の待避線等は載せていませんが、例外もあります。また、災害による運休等も、ここでは取り上げません。
※ 背景図の地形や鉄道は、その時代の一時期をイメージとして表現したもので、実態とは異なる場合があります。

＜参考資料＞
・『電気事業成績調書』（東京市電気局）
・東京市および東京府の統計類 各種
・東京市電気局 市販の電車案内 各種
・東京の地図 各種
＜参考文献＞
・『わが街 わが都電』（東京都交通局）
・『創業二十年史』（東京市電気局）
・『電気局三十年史』（東京市電気局）
・『王子電気軌道株式会社二十五年史』